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能生白山神社春季大祭 能生白山神社舞楽
Sun.14.08.2011 Posted in 新潟県
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 平成22年、23年4月24日、新潟県糸魚川市能生町能生白山神社春季大祭と、そこで奉納される能生白山神社舞楽を探訪した。 
 春季大祭は、地元の方には「能生祭(のうまつり)」と親しみをこめて呼ばれているおまつりである。24日早朝区民会館から神社までの「社参の行列」に始まり、神輿の出御を促す「七度半の使い」、神輿を御旅所へ安置するまでの一連の神事である「御神嚮(ごじんこう)の打出し」と「御神嚮の打止め(お走り)」、御旅所での「大祭」、舞台での「舞楽上演」、御神輿の神霊を拝殿にお還しする「神霊還御」と続き、夕刻宿舎への「下向の行列」で祭は終了となる。

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DSC_2402 posted by (C)dankichi0423
(能生白山神社春季大祭「御神嚮」の稚児)

 祭では、五人の稚児がおまつりの主役である。一の戸(と)から五の戸と呼ばれている。稚児たちは、祭が終わるまでの間、「神の子」として社や舞台以外では足を付けることが許されない。したがって稚児守という男性が、稚児を肩車をするのである。
 祭の中で上演される「舞楽」は、中世室町時代に天王寺楽所より能生の町衆が習得し伝えられたとの伝承が残されている、「鄙舞楽」である。「振舞(えんぶ)」「能抜頭(のうばとう)」「泰平楽(たいへいらく)」「納曽利(なそり)」「陵王(りょうおう)」等の十一曲が上演される。天王寺楽所との繋がりが言われているが、時を経て、現在は舞法も装束も白山神社のオリジナリティが全面に現れており、全く異なるものに見える。
 さて「能生祭」の特徴は、春のおまつりにふさわしく、終始ゆったりとした時間の流れの中、祭事が斎行されるということである。いわゆる「じらす」のである。

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DSC_2460 posted by (C)dankichi0423
(能生白山神社春季大祭「御神嚮の打止め(お走り)」)

 「御神嚮の打止め(お走り)」の前、神輿は何度も何度も走ろうとして走らない。とにかく「じらす」のである。走らない度に、観客からは「あー」というため息が漏れるのである。しかし、観客は「じらす」のを知っていて、「お走り」を今か今かと待ちわびているのである。「ウワー!」お走りが始まった時の御神輿そして観客のエネルギーが、静から動に一気に解放されたかのようで、大変印象的であった。

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DSC_2899 posted by (C)dankichi0423
(能生白山神社舞楽「輪歌」)

 舞楽上演の時、地元の観客は稚児に対して「そうだ、いいぞ!」「がんばれがんばれ!」と惜しみない声援と拍手を送る。舞台と観客が一つになる瞬間は、あたたかく感じられた。
 「輪歌(りんが)」の最後、橋懸の稚児が楽屋に入ろうとする時、地元の観客からは一人一人に惜しみない声援と拍手が送られる。その時、橋懸側に来ていた稚児の両親達が、互いに抱き合って泣いている姿を見かけた。稚児やその家族たちは一年間能生祭に全てを捧げている。それが報われた瞬間だからなのであろうか…そう思うと自分も思わずもらい泣きし涙が止まらなかった。

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DSC_2938 posted by (C)dankichi0423
(能生白山神社舞楽「陵王」)

 そうして「輪歌」から舞楽の最後「陵王」へ。ここの陵王の出も、神々しく感動的である。陵王は別名「日招きの舞」と言われるのだが、舞われる時はまさに日が没しようとする時…陵王は夕日を背景に優美に舞っていた。
 「陵王」では、舞台で舞い終わってから最後橋懸にさしかかった時、橋懸では総代二人が陵王を待ち受けている。陵王は、そこでも橋懸の上で舞い続け「じらす」のである。地元の観客たちは、名残を惜しむかのように、ひたすら陵王に「まだまだ!」などと声をかけるのである。やがて陵王は総代に向かって飛び込む。「イヤー!」その瞬間橋懸は外され「神霊還御」となり御神輿は拝殿へ還御となるのだ。神様を降ろした御神輿は再び御旅所の前へ。祭に携わる人々、観客総出で「ヤーショイ!」の大合唱である。境内が一つになった瞬間、また涙が止まらなかった。

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DSC_3047 posted by (C)dankichi0423
(能生白山春季大祭「神霊還御」のあと…)

 祭を見つめる能生の方の眼差しは暖かく、真摯である。そしてその祭に誇りを持ち、脈々と受け継がれている。その祝祭の在り方に触れて、私は感動のあまり涙が流れ、止まらなかった。本当に素晴らしい、「生きた」おまつりである。


(平成22年4月24日 能生白山神社)
1.「振舞」2.「候礼(そうらい)」3.「童羅利(どうらり)」4.「地久(ちきゅう)」5.「能抜頭」
6.「泰平楽」7.「納曽利」8.「弓法楽(きゅうほうらく)」9.「児抜頭(ちごばとう)」
10.「輪歌」11.「陵王」 
 
※この度の写真掲載に当たり、能生白山神社文化財保存会の許可を頂き掲載いたしました。この場を借りて感謝いたします。
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