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石鳩岡観音堂ご縁日 早池峰嶽流石鳩岡神楽
Thu.30.08.2012 Posted in 岩手県
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DSC_ishihatookakannon0002 posted by (C)dankichi0423
(石鳩岡観音堂 御堂 内部では法要が行われていた)

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DSC_ishihatookakannon0008 posted by (C)dankichi0423
(境内 手作りの出店 子供達の思い出のひと時) 

  東北とはいえ日中は暑中厳しい平成24年8月10日(金)、岩手県花巻市東和町石鳩岡にある石鳩岡観音堂ご縁日と、早池峰嶽流石鳩岡神楽奉納を探訪した。幟立つ観音堂に上がると、集落の老若男女が沢山集まっており、御堂では、住職による法要が行われていた。そして今日のご縁日の主役は、子供達。境内には、「金魚すくい」に「わたあめ」「ラムネ」「焼きトウキビ」と集落の方手作りの出店が出ており、夏休みの子供達が沢山集まって、楽しんでいた。こういう言い方は石鳩岡集落に礼を失するが、これだけの子供達初め大人達が一堂に会しているのは、初めて見た。「ああ、これが素朴なムラのおまつりだなあ」と感じ入った。
  法要が終わり、初めに境内では、地元の小学生による「いしはとおかあらわしだいこ」による太鼓の演奏が始まった。この太鼓は、集落の父兄の方が指導されており、およそ一か月前から稽古を重ねてきたようだ。大変素晴らしい太鼓で、観客の皆様から惜しみない拍手が送られていた。
  その脇の神楽殿では、神楽座中が準備に追われていた。私も感動冷めやらぬ間に、搬入などお手伝いをさせて頂いた。「十一面観世音」と大書された南部向鶴の紋が入った幕が張られ、神楽殿では笛方の幸雄さんがぬさ切りを黙々と行っていた。
  その後、御堂にて「神おろし」の神事が行われ、いよいよ神楽奉納が神楽殿にて始まった。集落の観客の皆様は、めいめい観音堂に座って、茹でたてのトウキビをつまみに酒を酌み交わし、やんややんやと語り合いながら、向かい合った神楽殿での奉納を見物していた。なんとも、のんびりゆったりした、良い光景である。これぞ、生活と信仰が結びついた、おまつりのよき姿であろう。

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DSC_ishihatookakannon0013 posted by (C)dankichi0423
(早池峰嶽流石鳩岡神楽「鶏舞」)

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(早池峰嶽流石鳩岡神楽「鶏舞」)

  初めは式舞の「鶏舞」。こちらは、お正月の舞初めで舞った高校生と中学生の女の子二人による舞である。舞初めの時も座中に引けを取らない大変美しく勇壮な舞を舞っていたが、この日も深緑を背景にした神楽殿にて、可憐な中に嶽流の式舞として大切な勇壮な舞を舞っていた。実は二人とも座中のお孫さん、娘さんで、やはり凄い素質を感じた。

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DSC_ishihatookakannon0029 posted by (C)dankichi0423
(早池峰嶽流石鳩岡神楽「三番叟」)

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(早池峰嶽流石鳩岡神楽「三番叟」)

  続いて同じく式舞の「三番叟」。こちらも、正月の舞初めに舞った中学生二人に加え、座中の息子さんを含めた今年中学生になったばかりの男の子達二人を加え、四人舞という大変豪華な舞である。四人は一糸乱れず、軽妙かつ躍動感が溢れる舞を舞い、特に見所の一つ、上体をそらせる舞の時や、片足を一方の足にかけ、跳躍しながら袖を振る舞の時は、観客から大きな拍手が起こった。座中の息子さんはじめ男の子たちは、やる気十分とのことである。これからもたゆまぬ稽古をして、将来若き伝承者として神楽座中に入り、多くの舞を引き継いでいって欲しい、そう願った。

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DSC_ishihatookakannon0048 posted by (C)dankichi0423
(早池峰嶽流石鳩岡神楽「八幡舞」)

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(早池峰嶽流石鳩岡神楽「八幡舞」)

  式舞「八幡舞」は、座中の要である康一さんと若手成長有望株の秀謙さんによる舞であった。式舞でも、跳躍や回転など動きが激しくかつ美しさを求められる舞であるが、今回の舞は、お世辞抜きでいつもにも増して素晴らしかった。秀謙さんも、舞にキレが加わってきた。更なる精進を期待したいと思う。

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DSC_ishihatookakannon0059 posted by (C)dankichi0423
(早池峰嶽流石鳩岡神楽「山の神舞」)

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(早池峰嶽流石鳩岡神楽「山の神舞」)

  式舞「山の神舞」。神楽の中でもで大変重要で最高の祈祷舞である。舞は収師匠によって舞われた。今年還暦を迎えられた収師匠であるが、常に足で踏まれる反閇に、勇壮な舞振りは、年齢を感じさせない「神がかった」舞である。「大山祇命」としてのネリ、「人間」としてのクズシ、いずれも常に超人的な祈祷の所作が続く舞を見事に舞われていた。クズシの最後の拝礼の時、思わず手を合わせてしまった。

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DSC_ishihatookakannon0078 posted by (C)dankichi0423
(早池峰嶽流石鳩岡神楽「岩戸開」)

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(観音堂からの見物)

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(観音堂からの見物)

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(観音堂からの見物 トウキビを食らう)

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(早池峰嶽流石鳩岡神楽「岩戸開」)

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(早池峰嶽流石鳩岡神楽「岩戸開」)

  式舞の最後は「岩戸開」今回は裏舞の「本開き」ではなく表舞であった。思兼命は、五月の古峰に続いて康一さんが舞った。「静」の「翁」と「動」の「松迎」の両方の舞振りを求められる舞を、康一さんは老練に舞われた。やがて手力雄命との二人舞となり、収師匠の手力雄命が幕(岩戸)を開き、天照大神がお見えになられ、舞台(世界)を一巡りさせるのである。そしてその天照大神をなんと憲文会長御自らが舞われたのだ!私が知る限り聞いた限りで、会長が女舞を舞われたことが聞いたことはない。クズシも四人舞にて勇壮かつ美しく舞われた。

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(早池峰嶽流石鳩岡神楽「諷誦」)

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(早池峰嶽流石鳩岡神楽「諷誦」)

  式舞が一通り終わり、式外の舞になった。式外舞の初めは「諷誦」。若手きっての舞上手、健さんの真骨頂である。ネリ、クズシ共に嶽流の勇壮かつ美しい荒舞を舞い納めた。特にクズシの舞では回転跳躍剣・・・本当に勇壮かつ美しく惚れ惚れとしてしまう。夢中でシャッターを切っている自分がいた。依怙贔屓ではなく、今私の中で最高の「諷誦」は、健さんの「諷誦」だ!

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DSC_ishihatookakannon0124 posted by (C)dankichi0423
(早池峰嶽流石鳩岡神楽「天熊人五穀」)

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(早池峰嶽流石鳩岡神楽「天熊人五穀」)

  式外舞の続いては「天熊人五穀」。我々人間の生活の源である「五穀」のいわれを説いた舞である。天熊人の豪快な舞振りと、後半のクズシの四人舞が見所である。天熊人は中堅の真也さん。最近は胴取りの大名人一ノ倉保師匠の後を受けて、孝伸さん共々胴取りに回ることが多く、久しぶりの舞である。真也さんは経験値高く、豪快な天熊人を見事に舞い納めた。天布刀玉命より保食神の様子を見に行くよう命じられた天熊人は、いったん幕へ引き、そして使卒狐などを伴い、月読命によって害された保食神から五穀がなっていることを報告すると、天照大神は大いに喜ばれ、狐を使卒として、五穀を守護させるよう命じる。早池峰系山伏神楽には、能の古い様式が残ると言われているが、ここまでの件は、それを十分に感じさせる舞である。やがて、クズシとなり、四人舞となった。私個人的な好みであるが、クズシの「人間」としての舞は、一糸乱れずもの凄く美しい。

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DSC_ishihatookakannon0158 posted by (C)dankichi0423
(早池峰嶽流石鳩岡神楽「祈祷権現舞」火伏)

  途中にわか雨などもあり、天候が変わりやすい日中であったが、日も暮れかけた頃、無事最後の「祈祷権現舞」となった。舞は健さん、「しことり」は利高さんである。下舞を舞い納めいよいよ権現様の舞である。「カカッカカッカカッ・・・」権現様の歯打ちが境内に響き渡り、幸雄さんが現れ、米、酒のあげもの褒め、そして、火伏の祈祷を行った。権現舞が終わった時にはすっかり日は暮れていた。

  おまつりの後で・・・これまで一年近くにわたり石鳩岡各地のおまつりを探訪したが、観音堂のご縁日は、素朴な信仰の姿を垣間見られた素晴らしいひと時であった。そして、直会でだされた枝豆と、トウキビは本当に美味しかった。おかげでお酒が進んだ。



※この度の写真掲載に当たり、早池峰嶽流石鳩岡神楽保存会の許可を頂き掲載いたしました。また菊池憲文保存会長、菅原正光氏はじめ神楽衆の皆様、そして石鳩岡集落の皆様には大変お世話になりました。この場を借りて、篤く御礼申し上げます。
  
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