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下粟代の花 切り草と準備 滝祓い 高嶺祭り 辻固め
Sat.06.04.2013 Posted in 愛知県
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  正月気分も冷めやらぬ、1月成人の日のある土曜日の早朝。花宿の改善センターには、花太夫、宮人、花株、集落の各役割の人間が集まってきた。花本番に備え支度である。
  まず花太夫により、うちきよめを行い、宮人は切り草の仕上げを、せんじ番は「けんちん」や酒の準備を、その他の役割の男手は、花宿のすべての準備に取り掛かり始めた。(私もお手伝いの一員として加わった。)

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DSC_takitakatuji0003 posted by (C)dankichi0423
(切り草 宮人が「びゃっけ」の五色の「けえだれ」を作る)

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DSC_takitakatuji0005 posted by (C)dankichi0423
(切り草 宮人が「びゃっけ」の五色の「けえだれ」を吊る)

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DSC_takitakatuji0008 posted by (C)dankichi0423
(切り草 完成した「びゃっけ」)

  宮人は、予め切っていた五色のけえだれを木枠に吊ってゆく。そして中心に蜂の巣を付けて四方には両御串を貼り付け、「びゃっけ」を仕上げた。
  一方他の役割の男達は、センターの扉を外して蔵へ運び込む。その他の荷物も同じく蔵へ運び込む。次に、入り口付近に鉄骨を組み上げテントを張り、風除けとした。そして、会所横に氏神仮宮を組み立てた。いずれも力仕事組立仕事。阿吽の呼吸が必要である。そして、杉の葉で飾り付けを行い、提灯を付け、注連縄を張った。
  ついで、舞庭の五方に丸太を立て、榊の大枝を立てた。そして、舞庭、会所、神座、神部屋に注連縄を張り、先日の切り草で切った「ざぜち」と紙垂を飾り付けた。外の氏神仮宮にもざぜちと紙垂を付けた。

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DSC_takitakatuji0006 posted by (C)dankichi0423
(せいと番は竈の釜を洗う)

  せいと番は、竃の釜をたわしで洗い、湯御幣と竃矛をそれぞれ立てた。

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DSC_takitakatuji0011 posted by (C)dankichi0423
(「びゃっけ」を吊り上げる)

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DSC_takitakatuji0013 posted by (C)dankichi0423
(祭具が飾り付けられた舞庭)

  最後に先ほど仕上がった「びゃっけ」を竃の上へ声を掛けあいながら吊り上げる。吊り上がった所で、五方に神道(かみみち)を中央から時計回りに黄色、青色、赤色、白色、黒色と吊り下げた。これで、舞庭の準備も完了し、いったん解散となった。
  午後2時前、花太夫、宮人、花株、集落の各役割が再び集合した。いよいよ花の神事の始まりである。
  初めに花太夫によりうちきよめが行われた。
  花太夫、宮人が集落の外れにある沢へ向かった。年によって、西方の「滝の沢」の不動明王石像の前、または東方の「下の前の沢」の不動明王石像の前で、滝祓いを行う。(私が記録した年は、西方の「滝の沢」の不動明王石像前であった)
  滝に注連を張り、紙垂を付ける。滝御幣、タトウ幣を立て、御酒壺(ごすつぼ)に神酒、切り皿に栗、カヤ。トコロ、ソバを三膳供える。

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DSC_takitakatuji0014 posted by (C)dankichi0423
(滝祓い 花太夫が印を結ぶ)

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DSC_takitakatuji0015 posted by (C)dankichi0423
(滝祓い 宮人が滝の水を迎える)

  薦を敷き、花太夫が座する。宮人は後ろに控える。塩三供、護身法、九字、五大尊の印を結び、禊祓、大祓の祝詞を唱える。次に花太夫は薦の上に立ち上がり、護身法、九字、五大尊の印を結び「水の印」を結び、「水天明王」と十三回唱える。五方に向かい神返しを唱え、餅を投げる。その後、宮人が滝の水を迎える。

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DSC_takitakatuji0019 posted by (C)dankichi0423
(高嶺祭り)

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DSC_takitakatuji0026 posted by (C)dankichi0423
(高嶺祭り)

  そして、改善センターの西側の山の神が祀ってある小高い丘へ向かい高嶺祭りを行った。
  四本の笹を二尺四方に立て、注連縄を張る。その内側に高嶺五天幣を五本立て献供物として、御酒壺(ごすつぼ)に神酒、切り皿に栗、カヤ。トコロ、ソバを五膳供える。
  薦を敷き、花太夫が座する。宮人は後ろに控える。立って東の方角に向かい塩三供、護身法、九字、五大尊の印を結ぶ。五方五印(太刀、格子、内獅子、外獅子、秘子)を結び、神文を唱える。次いで、内獅子の印を天・地・中と組み、神文を唱え右左右に旋回する。次いで五方の固めに入り、五大尊の印を結んで五方に向かい真言を唱える。最後に神返しを行い、宮人は餅投げをする。
  さて、神事の間に若い役4人はゆはぎを着て、八幡神社へ向かう。八幡神社では神事を行い、神官役により神輿にご神体を移す。神輿の担ぎ手二人、太鼓一人、笛一人で、神輿を先頭に、二拍子で、改善センターへ宮渡りを行う。(最も現在は距離があるので、近くまではトラックで移動する。)神輿が到着したら氏神仮宮へ鎮座する。なお、宮渡りが終わらないと辻固めは行われない。

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DSC_takitakatuji0032 posted by (C)dankichi0423
(辻固め 辻固め幣)

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DSC_takitakatuji0033 posted by (C)dankichi0423
(辻固め)

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DSC_takitakatuji0040 posted by (C)dankichi0423
(辻固め)

  宮渡りが行われると、改善センター当方の平地で辻固めが行われた。藁つとのついた竹を立て、そこに辻固め幣を立てる。半紙の上に献供物として、御酒壺(ごすつぼ)に神酒、切り皿に栗、カヤ。トコロ、ソバを五膳供える。
  薦を敷き、花太夫が座する。宮人は後ろに控える。立って東の方角に向かい塩三供、護身法、九字、五大尊の印を結ぶ。五方五印(太刀、格子、内獅子、外獅子、秘子)を結び、神文を唱える。次いで、内獅子の印を天・地・中と組み、神文を唱え右左右に旋回する。次いで五方の固めに入り、五大尊の印を結んで五方に向かい真言を唱える。最後に神返しを行い、宮人は餅投げをする。

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DSC_takitakatuji0043 posted by (C)dankichi0423
(氏神仮宮参拝)
  
  辻固めが終わると、花太夫、宮人は、氏神仮宮を参拝する。ここでいったん休憩に入る。午後3時半頃であった。
  下粟代の花は、現花太夫が、月の先々先代より諸法を学び伝承してきており、その神事は厳粛である。丁寧に神勧請され、悪しき神は封じる。これはこの後の神事でも感じられるものである。



※参考文献 東栄町誌 伝統芸能編
※この度の写真撮影、掲載に当たり、花太夫一野瀬三紀男様はじめ宮人さま達、下粟代花祭保存会長金田新也様はじめ花株の一野瀬忠義様、下粟代集落の皆様の特別なご許可、ご理解及びご協力を得て撮影、掲載いたしました。この場を借りて、篤く御礼申し上げます。

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